こんにちは、医師ハルハクです。

先日、関節リウマチの治療として、サラゾスルファピリジン(アザルフィジン ®)を使用している患者さんの診察をしました。

サラゾスルファピリジン(アザルフィジン ®)は、関節リウマチなどの治療薬として使われることのある内服薬で、私も実際に処方するケースは多くあります。

とても効果的な薬ですが、いくつか注意点もありますので、記載しておきます。

サラゾスルファピリジン(アザルフィジン ®)とは?


サラゾスルファピリジンは、1938年に関節リウマチの治療薬として開発されました。

「スルファピリジン」という抗菌薬と、「5-アミノサリチル酸」という抗炎症薬を結合させた薬剤です。

分類としては、免疫調整薬という位置付けになっています。

メトトレキサート(MTX)のような、免疫抑制薬とは異なります。

サラゾスルファピリジン(アザルフィジン ®)の副作用


・皮膚粘膜障害→頻度は低いが特徴的 過敏反応などで生じることがある
・皮疹、発熱 投与開始後、2週以内ほどで皮疹と発熱が生じることがある
・Stevens-Johnson症候群→服用を続けていると生じることがある 
 重症の薬疹で発熱、全身の強い痛み、全身の皮膚や口腔、眼、外陰部など
 の粘膜に水疱やびらんが生じる状態
・肝障害(肝酵素の上昇)
・重篤な血球減少(赤血球、白血球、血小板の数が減る状態)
・アレルギー(サルファ剤という抗菌薬にアレルギーがあると副作用が生じやすい)

などがあります。

サラゾスルファピリジン(アザルフィジン ®)は妊娠中でも使用が禁忌ではないで、比較的使いやすい薬なのですが、副作用次第では中止や他剤への変更も考える必要が出てきます。

患者さんが辛い思いをしないように、副作用が出ていないか、引き続き注意深く診療をしていきたいと思います。